1)シャンプーセットまでさせて頂きます
髪はその方のイメージにとって大切です。綿飾りも髪型が映えるようにしています
2)特に痩せた方、傷のある方、目や口の開き変色がある方は特にお勧めです
3)故人様の表情を安らかに穏やかに復顔修復します
4)女性の方で普段化粧をあまりしていない方や
男性の方は特にお勧めです
(化粧していないように自然です)
5)穏やかな気持ちで最期まで悔いのないお別れが出来るように
私共がエンディングメイクをさせて頂いたご遺族様から「悲しいけれど、こんなに綺麗になったのだから
しっかり見送らなくてはいけないと思いました」とおっしゃいます。
何故しっかり見送らなくては…と思えるのでしょうか?
大切な故人様が安らかな穏やかな表情を見ることで悲しみが少し和らぎます
お別れまでの間、まるで生きておられる様に見える故人様に生前言えなかった会話を沢山して頂くことが出来ます。
故人様の想いがご遺族様に伝わり皆様から「いいお顔ですね」と言われることで
「お世話になった恩返しができた」「最初で最後の親孝行ができた」
とおっしゃる方も多いです
後悔のない納得のいくお別れをして頂きたい。グリーフケアの第一歩だと考えます
故人様はもとより、ご遺族様の悲しみを少しでも癒すためのエンディングメイクでありたいと
誠心誠意心を込め尽くし向き合っております。
大切な方とのお別れは辛く悲しいものです
急死されたご遺族ならなおさらです。
その方が寝癖が付き痛々しい表情なら落ち着いた穏やかなお別れは困難です。
顔を見るたび悲しさがこみ上げ、最期のお別れを受け入れる事が出来ず気が付けば葬儀も終わってしまい長い間苦しまれる方も沢山おられます。
現実私もそうでした。急死した母の葬儀の時あまりにも短時間で多くの事をきめなければならず、悲しんでいる暇もありませんでした。
「母を送る為私がしっかりしなくては…と」しかしちゃんとお別れをしていない心は、「死んでいないと思う心」と「いや、もう母は亡くなったのだと思う心」
そのはざまで、涙がとめどなく流れました。母の死を受け入れるのに3年もかかりました。
しかし、もし安らかな穏やかな微笑んだ表情だったらどんな気持ちになるでしょうか?
もし母が決めなければならない事を事前に決めていてくれたらどう違ったのだろう?
そんな時、生前にすべて万時用意して亡くなられたご遺族様に出会いました。
ご遺族様の表情は穏やかで落ちつかれ、「すべて故人が用意してくれていたので何も心配がないし落ち着いて葬儀を迎えられる…と」
こんなにも違うものかと驚かされました。生前予約は家族に対する最後の思いやりと痛烈に感じました。
残されたご遺族様の心が穏やか気持ちになり、弔問に訪れた「本当にいいお顔ですね」の言葉に
最期の恩返しが出来たと後悔の念も癒されます。これが、故人様はもとよりご遺族様の為のメイクと言われているところです
施術前、生前の表情のわかる写真、髪型やどんな性格の方だったのか?ご遺族様にお聞きします。
全神経を集中し無心で、故人様の残された表情筋やしわを探しながら、どんな人生だったのかを出来るだけ理解するように努めただひたすらに尽くし、心を静め尽くし向き合います。
「ご遺族様に穏やかな安らかなお顔になって生前の言葉を伝えましょう」皆様に「いいお顔ですね」っと言って頂けるようになりましょう「そのお手伝いをさせて下さいね」と語りながら…
何度も元気な頃の小さなスナップ写真に目を凝らせながら表情を読み取り、真冬暖房の効いていない故人様と二人きりの部屋で、背中には汗が流れ真夏では全身から汗がふきだし
額から流れる汗で目を滲ませながら、ただただ全身全霊を傾けて復元修復メイクさせて頂きます。
ある時、エンディングメイクを終えた故人様に入院中お見舞いに来られた弔問の方が来られました
「痩せ細り目も口も開き痛々しい表情だったのにあんなに苦しんだのに嘘のようだ」…と
そう、確かにエンディングメイクを終えた故人様は髪をふんわりとセットされ
頬は少しふっくらと肌には生気を思わせる血色がありそっと微笑んでおられます。
亡くなる直前のお顔とはまるで違います。
でも一番近くにおられる多くのご遺族様に「最期のお別れにどんな表情を望まれますか?」
との問いに皆様安らかな、穏やかな表情にと仰います。
病気や薬、死後環境によって一人として同じ方はおられません。
特に痩せられた口元はすでに入れ歯が合わなくなり、硬直された故人様の口元を閉じる作業は困難を極めます。
なぜなら、元気な頃の口元を想像する事も出来ないくらい痩せ細ってしまわれた方も多いからです。一度復元修復の途中、
口元を見て頂き微妙なふくらみ加減をみて頂く事もございます
皮膚さえ薄くなって皮一枚になってしまわれた方、
またむくみにより顔が膨張された方などあまりにも
違い過ぎて復元修復が大変困難な方もおられます
それでも、限られた時間で最大限出来る限りの事をして差し上げたい。いつでもどんな亡くなり方であっても故人様の一番の味方でいたい
かゆみなく気持ちよく旅立って頂きたい「長い間お疲れ様でした」
最後に気持ちよく旅立って頂きたいと
このメイクで故人様を綺麗(生前の面影)にして差し上げることは、
この世での最期の贈り物であり親孝行と考えます
心がお別れを完全に受け入れるまでには時間が必要です
心にある言えなかった言葉をすべて吐き出し、悲しいときは思いっきり涙しても構いません。
涙するたび心が浄化され落ち着きを取り戻します。
何度も何度も繰り返すうちに心が少しづつ別れを受け入れようと努力します。
そして、思いっきり涙したあと「お疲れ様でした」「これからも見守っていてね」
「行ってらっしゃい」と言えるように
そして、死化粧は色を付けるのではなく、表情を託す事が出来ることを綺麗に生前の面影に戻す事が出来る事を沢山の
方に知ってほしいですね。